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氏名: 時光 佐和
支部: さかずき支部 / ももたろう支部主催

「時を超えてもう一度光を当てたい。」

ー時光商店という看板を掲げたその店で、イキイキと働く祖母の姿が、今でも脳裏に焼き付いている。今はもうそのお店はたたんでしまったけれど、その思いを何らかの形で受け継いでいきたい。そして時を超えて、良いものを未来に残していきたいー

 

そんな思いで活動を続けている女性がいる。

ももたろう支部を主催されている、

時光佐和さんだ。

 

初めて佐和さんに会った時、やさしく強く、そしてキラキラとした輝きを放つ瞳に釘付けになった。

この方がもつこの輝きはどこからくるのだろう?

ワクワクしながらお話を伺ってみると、佐和さんの歩んできた道の中で、「本当に大切なこと」に目を向け、誠実に向き合っていた日々が見えてきた。

 

現在、なりたい自分や大切にしている価値観をビジュアル化する「ビジョンボード」の普及とともに、世の中にある良いものに新しい価値を見出し未来に繋げていくTime Threesというブランドを立ち上げ活動をしている時光佐和さん。

 

こうした活動を始めるにいたった経緯を伺った。

ビジョンボードやTime Threesの活動を始める前、佐和さんはそのキャリアの大半を華やかな空の舞台「客室乗務員(CA)」として過ごしていた。幼いころの夢を、紆余曲折ありながらも実現し、充実した日々を過ごしていたそうだ。

CAをしていた頃の佐和さん

人生を変えたビジョンボードとの出会い

パートナーの仕事の関係で香港に生活拠点をおき、日本と香港、世界中の都市を行き来する生活だったが、悩んだ末、家族との生活を優先するためCAのキャリアに一旦終止符を打ち、香港に腰を据えていこうと決断したそうだ。

当時の佐和さんは、40代になり、顔も体型も変わってきたことに加え、不妊治療により、心も体もボロボロになり、仕事もやめたことで、華やかな世界から突然「なにもない自分」になった気がして、完全に自分らしさを失ってしまっていたそうだ。

 

当時のことを振り返って佐和さんは

「鏡に映った自分を見て、ショックを受けたんです。不妊治療を続けているのだから、自分の見た目にお金は使うべきじゃない、とか、自分のことは後回しに、としてきたことで、鏡に写った自分は、本当にやつれ、輝きを失っていました。このままではいけない。自分自身も今の状況を楽しみ、心晴れやかに過ごせるようになりたいと、そう思ったんです。」

ファッションの仕事がしたくてイメージコンサルタントの資格をとったり、CAのお仕事をやめたあとも、いろいろなことに挑戦していたものの、何をやりたいのか、どんな自分でいたいのか、わからなくなっていた時、「ビジョンボード」に出会ったそうだ。

 

佐和さんは

「自分よりも他人、やりたいことよりもやらなければいけないことに力を注ぎ、本来の自分の感情や感性に蓋をして生きてきたので、自分が本当にやりたいことや好きなことの基準が分からなくなっていました。 そのため、はじめてビジョンボードを作った時はとても難しく、完成までにかなりの時間がかかりました。」

と振り返る。

 

それでも、なりたい自分の姿や、やってみたいことをビジュアル化し、ビジョンボードに落とし込み、「そんなこと無理かも」と思っていたことを画像にして表現したことで、やりたかったことがどんどんと実現していき、周りからも応援してもらえるようになっていったそうだ。

 

佐和さんが作成したビジョンボード

 

完成したビジョンボードを飾り、一日に何度も目にしていると、

無意識レベルにそのビジョンが自分の中にインストールされ、自分の意識がそちらに向かい、自ずと行動に移せるようになり、

その結果どんどんと夢が叶っていったそうだ。

 

そして佐和さん自身の中で、止まっていた時が動き始め、自分の輝きを取り戻していった。

 

ビジョンボードを通じて自分のことを解き放ち、自分がモヤモヤ思っていたことを人にシェアしてもいいと思えたことで、自分自身を解放し、本当に願う方に向かって進み、周りにも自分をしってもらえるようになっていったそうだ。

 

夢を実現させていく中で見えてきたこと

ビジョンボードに表現した夢の一つ一つが、

今、実現に向かっている。

 

ももたろう支部の一コマ

 

佐和さんは、祖母がイキイキと働いていた時光商店をただ残すのではなく

もっと違う形で、そして新しい価値をつけて受け継いでいきたい、世界中飛び回った自分だからこそ、伝えられること、光を当てられることがあるんじないかと考えていた。

そして、その思いを伝えて、発信していく中で、もっともっと仲間を増やしていきたいという想いが募っていった。

その想いをビジョンボードに表現し、周りの方々にも打ち明けていく中で、背中を押してくれる方々に出会い、いろいろな縁がつながって、ももたろう支部の立ち上げとTime Threes(時・光)というブランドの立ち上げが実現した。

 

 

ももたろう支部は、今では毎月満員御礼になる大人気のリアル支部だ。

温かい輝きを放つ佐和さんのように、家族のように温かくにぎやかな空間と関係性が支部の文化として育まれている。

 

 例会に合わせ、「和服を着て幻想庭園を散策」や「備前焼制作会」など様々なイベントも開催している

伝統を新しい価値とともに発信していくブランドをつくる

Time Threesで取り扱っている商品は全て、世界中を飛び回ってきた佐和さんが心動かされた特別な品々だ。

その中の一つを紹介したい。

ナバホパールというシルバーアクセサリーだ。

 

ある時、映画「フォレスト・ガンプ」を見ていた佐和さんの目に、モニュメントバレーのシーンが飛び込んできた。なぜかその時「私ここにいく」と直感したそうだ。

 

 

そしてその一ヶ月後、佐和さんはモニュメントバレーの他に降り立った。

 

 

その地で出会ったのが、ネイティブアメリカンのナバホ族が作るナバホパールというシルバーアクセサリーだ。

一つ一つ、丁寧に人の手で作られた、温かくスタイリッシュな輝きを放つアクセサリーで思わず手に取りたくなる不思議な魅力を持っている。

 

 

世の中に出回っている多くの商品が機械で作られている中で、佐和さんが取り扱っているものは、全て手作業でつくられている。それは、伝統を残したい、その伝統に新しい価値をつけて届けていきたいという佐和さんの想いからだ。

 

佐和さんが発信する様々な商品や作品はTime ThreesのECサイトでも購入いただける。

本物のナバホパールに、ぜひあなたにも出会ってほしい。

 

佐和さんは、「良いものを見つけて、それを人に伝えて、そして喜んでもらいたい」と話す。

今後は、岡山の伝統(い草など)技術を使ったもので、時代の流れの中で消えつつあるものを、これからも引き継がれていくようにその良さに光を当て、新しい価値をつけて、今の時代にあわせて販売していきたいそうだ。

佐和さんが抱いてきた、そしてご自身もまた実践してきた「今に続いてきた過去を優しく受け止め、もっと輝いていく未来につながるように、幸せな今を生きる。」そんな想いがギュッと詰まった素敵な夢だと感じた。

 

初めてお話した時に感じた佐和さんの輝きは、

悩みや深い悲しみを乗り越え、今と明日を幸せに生きることために、誠実に取り組んできたからこそ強く輝きを放っていることを感じた。

 

もし「実現したいことがわからない」とか「理想はあるけどなかなか実現できていない」といった方がいたら、佐和さんと一緒にビジョンボードの作成に取り組んでみてはいかがだろうか。

きっとあなたの心も解き放たれ、叶えたい未来の姿がインストールされ、あなた自身もまた、自分らしく生きる輝いて生きる一歩を、踏み出していけることだろう。