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氏名: 岡中 円
支部: ももたろう支部

夢は「事業を通じて関わる方々の創造の世界を広げていくこと。そしてその先に、その方々が自分らしく自分の人生を歩んでいける世界を作ること。」

インタビュアー:未来

鮮やかな色を上手に組み合わせた、温かみのある上品なアレンジメントがずらりと並ぶ。作り手が贈り手に思いを馳せ、愛を込めて作ったことが伝わってくる、そんなアレンジメントだと素人目にも伝わってくる。

 

見ているだけで心ときめく、そんな作品の数々を生み出すのは、花と美容の教室「Floral Sakura」を運営する、岡中円さんだ。

 

華やかで温かい作品は、一体どのように生み出されているのだろうか。

 

「正しいも間違いもない。表現されて出たものがそのままでいい。アレンジメントを通じて、正解を見つけなくていいということを知ってほしいんです。」と円さん。

 

フラワーアレンジメントの世界は、きっとハイセンスな人だけが追求できる特別な世界なんだろうと思っていた私にとって、円さんの言葉はまさに目から鱗が落ちることばかりだった。

 

2011年からお花のお仕事をしている円さん。自宅サロンでお花教室を開催したり、ご要望があれば、いろいろな場所に出張し、コサージュ作りなどを行なっている。

 

「正解を求めるのではなく、自分の直感を信じて、好きだと思ったものを手に取って作ってもらうように伝えています。そうすると、出来上がった作品は本当にどれも個性豊かで、私も毎回驚かされ、そして楽しませていただいているんです。」

 

円さんによると、フラワーアレンジメントの時間は、自分自身の心と向き合い、対話し、ありのままの自分に出会い、受け止めていく時間なのだそうだ。

一体どういうことなのだろうか?

 

円さんによると

「アレンジメントをするとき、みなさんとても迷われ、組み合わせやアレンジを決めるのに時間がかかります。無意識に、「あるべき姿・正解」を探してしまうんです。

 

でも私は、表現の仕方に、正しいも間違いもないと思っているんです。自分の心がときめくことや、好きと感じることと向き合い、素直にそれを表現し作品を作っていくのは、最初は難しいのですが、だんだんとできるようになっていきます。その過程の中で、自己対話が生まれ、自分の気持ちに気づいていきます。

 

そして素直に、ありのままの自分を表現した作品ができていきます。そしてその作品を飾ったりプレゼントしたりすると、見てくださった方や受け取った方がとても喜んでくださる。そのプロセスを通じて、ありのままの自分を素直に表現することが、誰かの喜びにつながっていることを実感でき、ありのままの自分自身を少しずつ受け止められるようになっていくんだと思います。

とのこと。

 

 

こんな出来事を紹介してくださった。

 

「ある児童養護施設からお声がけいただき、4歳〜高校生までの8人の子どもたちに、コサージュ作りを教えた時のことです。

 

自分の直感を信じて、好きだと感じるものを手に取って作ってみてくださいと伝えたところ、子どもたちはどんどんいろいろなものを手に取って、自由にコサージュを作り始めました。

 

 

中には、コサージュだけではなく、余った花材でコサージュ以外のものもつくってくれた子もいました。

実施後寄せられた感想からも、子どもたちが心からその時間を楽しんでくれていたことが伝わってきました。

 

 

ところが、後から先生に聞いたところ、最初はその子たちはコサージュ作りに乗り気ではなかったそうなんです。

 

新しいこと、知らない誰かがくること、企画されたことに参加させられることに敏感な子たちだったそうです。けれど、やってみたら楽しかった、という新しい経験をこのコサージュ作りを通じて得ることができたと。

 

作るたのしみ、出来上がったあと、見てもらう楽しみ、自分も周りも喜ばせることができるという発見。そうした経験を積み重ねていくことで、ありのままの自分を受け入れ、自由に自己表現していく勇気をもっていってほしいと思っています。

 

 

自分で自分を変えていけることを実感することで、自分の人生を変えていく力があることを、知ってもらえたら嬉しい。

その思いは円さんのもう一つの活動「美容」の分野でも、同じだ。

 

 

円さんが美容のお仕事を始めたきっかけはご自身がコンプレックスを抱いていた肌が、洗顔やスキンケアを変えたことで見違えるほど変わったことだったそうだ。

 

もともと、円さんは肌にトラブルを抱えがちで、すっぴんを見せることに強い抵抗があった。しかし、スキンケアの仕方をいろいろと学び、肌の仕組みも学び取り組んでみると、ぐっと肌の状態が変わっていった。

 

以前よりも自分に自信が持てるようになり、自分のアプローチを変えていくことで自分を変えていくことができるということを実感したそうだ。

 

 

自分と同じように諦めていた人、悩んでいる人に、自分の働きかけで自分自身を変えていけるよと伝えたくて、美容のお仕事も始められたとのことだった。

 

「最近、人と目が合うことが増えたんです。」

美活をお手伝いしていたある生徒さんの言葉だ。

 

その方はアトピーがひどく、人に見られることを恐れ、下を向いて歩くことが多かったのだそうだ。しかし、円さんの教室を通じてお肌にアプローチしていったことで肌が変わり、少しずつ自信をつけ、顔を上げて歩けるようになっていったとのこと。たくさんの人と目が合うほどに、上を向いて歩けるようになるという大きな変化を表した印象的な言葉である。

 

そんな円さんには、夢がある。

その中の一つを教えてくださった。

 

「東南アジアの子ども達に日本の文化やお花に触れる時間をつくりたいと思っています。開発途上国の子ども達の経験と自分達の経験にもし差があるなら、自分の経験を伝えることで、その子たちの経験値や、未来への選択肢をふやすお手伝いがしたいです。

 

もしかすると、身近な人たちからすでにその教えや機会を得ているかもしれませんが、身近な人じゃない私だからこそ、むしろ響くこともあるかもしれないと思っています。

 

創造の世界を一緒に広げていくことで、自分らしく自分の人生を歩んでいける世界を、自分で選んでいける人生を応援したいと思っています。

 

お花も、美容も、夢も、根っこは「自らの手で自分の人生を選んでいけるように応援したい」という温かい愛でつながっていた。

 

そんな愛がいっぱいの円さんの作品は、ニーズモールでお買い求めいただける。

大切な方に愛や感謝を伝えるギフトとして、あるいはご自身の日常をやさしく彩る贈り物として、手に取ってみてはいかがだろうか。